
ソープランドは、昭和中期より勃興すると、質、量ともに「風俗遊びの王様」たる地位に長らく君臨してきました。
しかし、徐々に新業態に押されるなど時代に抗えず、その数を減らしてきていると言います。
果たして、今(2025年現在)、ソープランドはどのような立ち位置にあるのか。
ここでは可能な限りデータを参照しながらその現状を探ってみたいと思います。
警察庁発表データを調べる
ソープランドは、風営法でいうところの「店舗型性風俗特殊営業1号」に当たります。
令和7年4月「警察庁生活安全局保安課」発表の、「令和6年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について」によると、令和6年の全国のソープランドの届出数は、1,201軒とのこと。
警察庁データの疑問
上記の1,201軒というデータ、筆者は一見して、「結構多いな」。
ソープランドは、歓楽街或いはソープ街と言うエリアに集中していることが多いなど特異性のある業界ではありますが、47都道府県で考えると、1都道府県当たり25.55店舗あることになります(後述しますが、実際には店舗のない都道府県が10府県あります)。
参考までに、この数字に近い全国件数のデータを挙げると、全国の私立高校:1,321、道の駅:1,230、モ●バーガー:1,311、coco壱●屋:1,200、吉●家:1,259 などで、普通によく見かける施設或いはチェーン店の名前が並びます。
あくまでも個人の主観ですが、ソープランドを日常で見かける頻度としては、飲食チェーンよりずっと少ないような気がします(出かける場所にもよるのでしょうが…w)。
で、警察庁データをよくよく調べてみると、風営法による性風俗特殊営業の届出事業者にはいわゆる廃業の届出は義務付けられていないということなので、営業店舗数は実態とは差異が出るものと考えられるとのこと。なるほど。
調査開始、店舗数一覧、検証
上記から、実態としては店舗の有無を当たってみなければわからない、ということがわかったので、独自調査を試みます。
極力正確なデータが欲しかったので、GoogleMapを主装置として、都道府県別マッピングを試みました(さらっと言っていますが結構大変でした)。
尚、せっかくなので、各都道府県別の記事としてマッピングデータを公開し、本稿と連動させたいと思います。
都道府県別 店舗数調査結果一覧
都道府県名のリンクから当該各記事に飛びます。
- 北海道 :36
- 青森県 :0
- 岩手県 :1
- 宮城県 :5
- 秋田県 :6
- 山形県 :0
- 福島県 :14
- 茨城県 :37
- 栃木県 :14
- 群馬県 :0
- 埼玉県 :39
- 千葉県 :31
- 東京都23区:133
- 東京都三多摩:3
- 神奈川県 :76
- 新潟県 :9
- 富山県 :0
- 石川県 :6
- 福井県 :2
- 山梨県 :8
- 長野県 :0
- 岐阜県 :34
- 静岡県 :6
- 愛知県 :11
- 三重県 :3
- 滋賀県 :28
- 京都府 :0
- 大阪府 :0
- 兵庫県 :57
- 奈良県 :0
- 和歌山県 :8
- 鳥取県 :11
- 島根県 :1
- 岡山県 :0
- 広島県 :16
- 山口県 :6
- 徳島県 :6
- 香川県 :21
- 愛媛県 :8
- 高知県 :6
- 福岡県 :69
- 佐賀県 :11
- 長崎県 :0
- 熊本県 :29
- 大分県 :15
- 宮崎県 :3
- 鹿児島県 :4
- 沖縄県 :24
合 計 :797
検証
- 合計調査店舗数:
797 警察庁発表届出件数(1,201)の約66%しか確認できず。 - 関東5都県で全体の23.4%:
埼玉県、東京都、千葉県、東京都、神奈川県だけで282店舗。 - ソープランドが無い都道府県が10府県:
青森県、山形県、群馬県、富山県、長野県、京都府、大阪府、奈良県、岡山県、長崎県の計10府県。従って店舗が存在するのは37都道県。
結論、2025年、ソープランド実数は想像以上に少なかった。
当方の予想では、届出数の8割強はあるのではないかと思っていました。恐らく調査漏れもあると思いますが、それにしても数字の差が大きい。
追加検証
因みに、警察庁の資料で公表されている過去の年別のソープランドの届出総数は以下になります。
- 2010年:1,238
- 2011年:1,246
- 2012年:1,235
- 2013年:1,218
- 2014年:1,224
- 2015年:1,219
- 2016年:1,215
- 2017年:1,217
- 2018年:1,222
- 2019年:1,214
- 2020年:1,207
- 2021年:1,185
- 2022年:1,199
- 2023年:1,211
- 2023年:1,201
この資料上では、2010年から2024年(1,201)までの10年以上、横這いないしは微減といったところです。減少率という意味でもあまり参考にはならない気がしますが、今となっては過去各年の実数を求めるのは困難です。
ある意味、今回の調査は貴重なデータになるかもしれません。
まとめ
2025(令和7)年の、全国のソープランド総数の実態把握を主眼に記事を作成しました。
実際に調べてみた当方では、届出数データとの差があまりに大きいことに驚きましたが、皆さまはいかが思われましたでしょうか。
今回の調査(本記事)については、将来の比較参考記録として残しておきたいので、本記事の数字的な修正は2025年内に限って行うこととします。